大和撫子

 女子サッカーは2-4でアメリカに敗戦。
 厳しいことを言えば、前半の2失点はDFの足が止まりまくってたし、後半の2失点はGKもかなり集中を欠いてた。
(身長のことを言い訳にしないだろう。彼女はずっとそれでやってきてこの大会のレギュラーを掴んだのだから)
 ただ結果はともかく、終了時に1-4と2-4では天地ほども違う。



 1-2で折り返した後半、彼女らの使命は
「まずは1点返すこと」
 足が止まって危ういのにDFラインを高く保ったこと。
 大会随一と思われる#8宮間のテクニックや不動の#10澤を中心に攻めを選択した。
 アメリカは一回りも格上だったと思う。
 でも良くやれていたと思う。
 4失点を喫した後も、彼女らはそのミッションを忘れなかった。
 そしてロスタイム、ついにそれを達成した。
 #12丸山の鋭い突破からのマイナスクロスを#9荒川が押し込む。
 1-2で折り返したまま2-2にしたのなら、もっと選択肢があっただろう。
 しかしまだ2-4。
 彼女らはすぐさま
「3点目を奪うこと」
 に目標を切り替えた。
 宮間がボールを拾い、荒川も一目散にセンターサークルへ戻った。
 しかしその為の時間は1秒たりとも残されていなかった。
 俺は正直4点目を取られて心が折れると思った。
 負けても3位決定戦がある。さっさと切り替えて次へ向かえば良いと思った。
 ところが全くそうではなかった。
 それどころか終了のホイッスルを聞いたとたん、彼女らは悔しさのオーラに包まれた。
 またしてもアメリカに煮え湯を飲まされたこと。
 メダルと言う目標へ伸ばした手がはたかれたこと(まだ可能性は十分にあるが)
 そしてアメリカと自分らとの力の差に。
 彼女らは唇を噛んだ。
 それは愚直なまでに1点に対する執着心を見せ、勝利へ最後の1秒たりとも諦めなかった彼女らの表情だ。
 出し切ったからこそ悔しい。その1試合を決して通過点にしない姿勢。
 トップカテゴリ(かどうかは微妙かもしれないけど)で久々にこんな試合を見た気がする。
 そういえばなでしこは昔からこういう試合の出来たチームだったな。
 やっぱチームカラーってあるのかなぁ。
 3位決定戦も頑張れ。と言われなくても頑張るでしょう。
1-4で心折れて負けた06年W杯のブラジル戦を思い出したな。まさに天地ほどの差だわ。

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