さらにいくつもの片隅に

「この世界の片隅に」のアニメ映画版長尺バージョンのタイトルが本日発表されました。
その名も
この世界の(さらにいくつもの)片隅に
監督が時間とお金の制約で泣く泣く カットしたシーンを40分ほども追加した新バージョンです。
いやあ、つうかこのティザービジュアルだけで鳥肌立つわ……。
言わば更に原作に近くなった「完全版」となるわけですが、この言い方を片渕須直監督は否定しました。
現在公開しているバージョンも完成したもので「完全版」である。
シーンを追加した「長尺版」は別の名前を持つ「完全版」である。
というのがその理由だそうです。
このタイトル、ファンにしてみたら「絶妙」ですよね。
こうの史代先生にも相談し、快諾を頂いたらしいこのタイトル。
物語そのものはたえず「すずさん視点」で進みます(原作の一部で経子さん視点のエピソードもありましたが、あれは幕間的なものなので)。
でもそれは決してすずさん一人の視点じゃない。
あの頃にもあちこちにいた、すずさんとその周りにいる人たちの視点なんですよね。
それが映画のすずさんを通して再現されてるという。
リンさんパート(や終戦直後の枕崎台風など)を追加することによって「さらにいくつもの」視点が増える。
本当に凄いね。
ちょっと余談ですが、なのでその「いくつもの片隅」の一部がテレビドラマ版であって構わない、と俺は思うのです。
残念ながら俺には響きませんでしたが。
だから突然アニメ映画版制作委員会をスペシャルサンクスに「クレジット」することに凄い違和感あるんすよね。
松本穂香ちゃん演じるすずさんが見た視点は何もアニメ映画版のんちゃんが演じたすずさんが見た視点に重ならなくていいし重ならなくて当然で良いんですよね。
クレジットしたってことは何かしら関わった、これが出来るのに参考にした、という意味で、すり寄ったのかなと思いきや「ただのリスペクトです」ってのはちょっとなんか、ね。
閑話休題。
そんな視点が増えるというのは片渕監督、こうの史代先生も思ってた事だったと知れたのは嬉しい限り。
本当に今から公開が楽しみです。
でもその前にきっと現行版…いや、この世界の片隅にを見に行ってしまうな。

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