大阪のおっちゃんおばちゃん
大阪は不思議な町で、下町情緒とか色濃く残った部分と近代的な設備が並び立つ。
俺は大阪出身ではないので、ここの色に馴染むには多少の時間を要した。
妻はまだ少し馴染めない部分があるようだが、関東の人から見ると本気でここは(近代)日本なのかと思えることもあるようだ。
ここで題名の件だが、そんな中で大阪のおっちゃん、おばちゃんは確実に東京のおっちゃんおばちゃんとはワケが違う。
例を挙げれば、おばちゃんはマジで飴ちゃんを持ち歩いてる。
先日電車に乗っていたら、少しお年を召したおばちゃんに席を譲ったカップルがいた。
「まあ、ありがとうな~。飴ちゃん食べ?」
差し出してる。飴ちゃん。欲しいかどうかではなく食べるかどうかの選択から始まるのも凄い。
疑問系だが、大阪弁ニュアンス的には「食べなさい」だ。
カップルは当然遠慮していえいえ結構です、と言う。
「毒入ってへんがな」
そんなことは聞いていない。
大体おばちゃんのような人が毒入り飴ちゃんを持ってる筈も無い。
「賞味期限も切れてへんし」
それは確認したほうがいいな。
結局カップルとおばちゃんは飴の音をコロコロさせながら会話する羽目になる。
乗り継ぎの駅に着き人が降り、別の席が空くや否や
「そこ! 空いたで! 座り! そこ座っとき!」
これも拒否できない。
おばちゃんに限らず、大阪は若奥様風の人も自転車に乗る。当たり前か。
そして当たり前ついでに「傘をハンドルにつける器具」を当たり前のように装着している。
関東ではあまりメジャーではないらしい。妻が言っていた。
「本当についてるのね~」
駐輪場に並ぶ自転車を見ながらしみじみそうやって言う。
確かに他地方ではそぐわないようにも思える。東京の駐輪場ではあんまり見ない光景だと思う。
アレって見た目それほどよろしくない。なんか「町の発明家の一世一代の大発明」的なチープな感じ。
でも大阪のおばちゃんには関係ない。
「便利やん」
その一言で終わる。見た目などどうだっていい。お洒落さに気を使わない(いや、むしろお洒落だと思っているかもしれない)のも大阪のおばちゃんである。
さて、おっちゃんも凄い。
というか、そういうのはどこでも居るんだろうけど、なぜか「ああ、大阪のおっちゃんやな」と思う。
一言で言うなら「なんとなくホームレスチック」。
ぶっちゃけた話で申し訳ないが、帰る家があるとは到底思えない。
平日であろうと休日であろうと、昼間から赤ら顔だ。
酒やけなのか、日に当たってやけてるのか、はたまた汚(ry
夏はいつも着ていそうなヨレヨレの白いTシャツ。寒くなったからいつもの上着。袖はハナタレ坊主のようにテカテカだったりする。
無精ひげ、髪もぼさぼさだ。
付属品は酒(大体ワンカップ大関)とスポーツ新聞。
時折凄い付属品もある。
俺の住むマンションの近所で、件の格好をしたおっちゃんが歩いていたのだが。
くつになぜか鉄アレイを4個ほどつけてる。左右両方。
意味わからん。鍛えてるのか。それをつけないと100mを9秒とかで走っちゃうのか。
しかしまあ、そんなおっちゃんを見るとたいてい思う。
ホームレスじゃん。
いやいや、ホンマにこれでもちゃんと家も仕事ある人だったりする。
侮れない、大阪のおっちゃん。
とここまで書いてなんでサッカー関連カテゴリなんだろう、と思った方。
先日、磐田戦で長居へ向かった。
バスを降りて長居公園の入り口に差し掛かったとき、一台の3輪自転車が。
大阪のおばちゃんらしいファッションセンスに、自転車には例の傘を立てる器具。そしてマルチーズが3匹。
そんな自転車が俺を追い越して、きー(というか、ぎょぇ~)と音を立てて止まり、俺を振り返る。
「兄ちゃん、今日は試合か?」
まあ俺はゲーフラやらなんやら持ってるので、サポーターとして認識してくれたんだろう。
「はあ、まあ」
挨拶程度だ。しかしおばちゃんはトークを続ける。
「相手どこ? 磐田? ゴンがおるとこか。セレッソ今調子ええなぁ。けどガンバのほうが上なのむかつくやろ」
何かびっくりしちまうんだけど、普通にサッカー話のマシンガントーク。
はっきり言って驚きだ。至って普通の「大阪のおばちゃん」やぞ?
開門時間もあったので、飴ちゃんを差し出される前に逃げ出したのだが、俺は嬉しかった。
そしてゲーフラ作成祭り、前夜祭のとき。
仲間とゲーフラを作っていると、自転車に乗った老人。
というか、前記した「大阪のおっちゃん」。件の格好に、チャリのカゴにはスポーツ新聞。もちろん赤ら顔。
じーっと作成されているゲーフラなんかを見ている。
長居公園には本職のホームレスさんも居るので、その類かと思ったが、いつまでも見ているので
「こんにちは」
と声をかけてみる。もしかしたら参加者かもしれない。十中八九それはないのだが。
「セレッソは調子ええなあ」
びっくり。
「試合は明日か、相手は……浦和やったか」
「ええ、まあ……」
「ポンテには気をつけたほうがええ」
「(えええ!!!)」
「あいつは守備も攻撃も上手い。あいつを抑えられたらええねんけどな」
「そ、そうっすね。明日は勝ちますよ。調子良いし」
「その次の大宮にころっといかれたり(負けたりの意)してな。わははは」
「(スケジュールまで完璧!?)いやですわ~おっちゃん~。わははは……」
「しかし横浜(FM)はどないなってんねんな。磐田のほら……グラウとりよったのに」
すさまじい。興味があるのかないのかは知らんが、普通にサッカートークだ。
「明日来てくれはるの?」
俺は聞いてみる。
「いや、明日は競馬やねん……。スプリンターズステークス。G1やから」
この辺も「大阪のおっちゃん」ポイント高い。
立ち去りそうにないのもポイント加算だ。とりあえず、ほな僕幕作りますんで~と逃げる。
しかし嬉しかった。
俺はやっぱJクラブは地域に根ざしてこそ、という理念が好きだ。
だからスポーツといえば野球、阪神や、という大阪にサッカーが、セレッソが根付くのはまだまだかかるなぁ、なんて考えていた。
でもここに書いた「大阪のおっちゃんおばちゃん」はそれを覆した。
長居にはセレッソというサッカーチームがあるんや。そのことを認識してるんだな、と。
今岡ではなくゴンを語る大阪のおばちゃん。
シーツではなくポンテを語る大阪のおっちゃん。
何か、素敵やん?
俺は大阪出身ではないので、ここの色に馴染むには多少の時間を要した。
妻はまだ少し馴染めない部分があるようだが、関東の人から見ると本気でここは(近代)日本なのかと思えることもあるようだ。
ここで題名の件だが、そんな中で大阪のおっちゃん、おばちゃんは確実に東京のおっちゃんおばちゃんとはワケが違う。
例を挙げれば、おばちゃんはマジで飴ちゃんを持ち歩いてる。
先日電車に乗っていたら、少しお年を召したおばちゃんに席を譲ったカップルがいた。
「まあ、ありがとうな~。飴ちゃん食べ?」
差し出してる。飴ちゃん。欲しいかどうかではなく食べるかどうかの選択から始まるのも凄い。
疑問系だが、大阪弁ニュアンス的には「食べなさい」だ。
カップルは当然遠慮していえいえ結構です、と言う。
「毒入ってへんがな」
そんなことは聞いていない。
大体おばちゃんのような人が毒入り飴ちゃんを持ってる筈も無い。
「賞味期限も切れてへんし」
それは確認したほうがいいな。
結局カップルとおばちゃんは飴の音をコロコロさせながら会話する羽目になる。
乗り継ぎの駅に着き人が降り、別の席が空くや否や
「そこ! 空いたで! 座り! そこ座っとき!」
これも拒否できない。
おばちゃんに限らず、大阪は若奥様風の人も自転車に乗る。当たり前か。
そして当たり前ついでに「傘をハンドルにつける器具」を当たり前のように装着している。
関東ではあまりメジャーではないらしい。妻が言っていた。
「本当についてるのね~」
駐輪場に並ぶ自転車を見ながらしみじみそうやって言う。
確かに他地方ではそぐわないようにも思える。東京の駐輪場ではあんまり見ない光景だと思う。
アレって見た目それほどよろしくない。なんか「町の発明家の一世一代の大発明」的なチープな感じ。
でも大阪のおばちゃんには関係ない。
「便利やん」
その一言で終わる。見た目などどうだっていい。お洒落さに気を使わない(いや、むしろお洒落だと思っているかもしれない)のも大阪のおばちゃんである。
さて、おっちゃんも凄い。
というか、そういうのはどこでも居るんだろうけど、なぜか「ああ、大阪のおっちゃんやな」と思う。
一言で言うなら「なんとなくホームレスチック」。
ぶっちゃけた話で申し訳ないが、帰る家があるとは到底思えない。
平日であろうと休日であろうと、昼間から赤ら顔だ。
酒やけなのか、日に当たってやけてるのか、はたまた汚(ry
夏はいつも着ていそうなヨレヨレの白いTシャツ。寒くなったからいつもの上着。袖はハナタレ坊主のようにテカテカだったりする。
無精ひげ、髪もぼさぼさだ。
付属品は酒(大体ワンカップ大関)とスポーツ新聞。
時折凄い付属品もある。
俺の住むマンションの近所で、件の格好をしたおっちゃんが歩いていたのだが。
くつになぜか鉄アレイを4個ほどつけてる。左右両方。
意味わからん。鍛えてるのか。それをつけないと100mを9秒とかで走っちゃうのか。
しかしまあ、そんなおっちゃんを見るとたいてい思う。
ホームレスじゃん。
いやいや、ホンマにこれでもちゃんと家も仕事ある人だったりする。
侮れない、大阪のおっちゃん。
とここまで書いてなんでサッカー関連カテゴリなんだろう、と思った方。
先日、磐田戦で長居へ向かった。
バスを降りて長居公園の入り口に差し掛かったとき、一台の3輪自転車が。
大阪のおばちゃんらしいファッションセンスに、自転車には例の傘を立てる器具。そしてマルチーズが3匹。
そんな自転車が俺を追い越して、きー(というか、ぎょぇ~)と音を立てて止まり、俺を振り返る。
「兄ちゃん、今日は試合か?」
まあ俺はゲーフラやらなんやら持ってるので、サポーターとして認識してくれたんだろう。
「はあ、まあ」
挨拶程度だ。しかしおばちゃんはトークを続ける。
「相手どこ? 磐田? ゴンがおるとこか。セレッソ今調子ええなぁ。けどガンバのほうが上なのむかつくやろ」
何かびっくりしちまうんだけど、普通にサッカー話のマシンガントーク。
はっきり言って驚きだ。至って普通の「大阪のおばちゃん」やぞ?
開門時間もあったので、飴ちゃんを差し出される前に逃げ出したのだが、俺は嬉しかった。
そしてゲーフラ作成祭り、前夜祭のとき。
仲間とゲーフラを作っていると、自転車に乗った老人。
というか、前記した「大阪のおっちゃん」。件の格好に、チャリのカゴにはスポーツ新聞。もちろん赤ら顔。
じーっと作成されているゲーフラなんかを見ている。
長居公園には本職のホームレスさんも居るので、その類かと思ったが、いつまでも見ているので
「こんにちは」
と声をかけてみる。もしかしたら参加者かもしれない。十中八九それはないのだが。
「セレッソは調子ええなあ」
びっくり。
「試合は明日か、相手は……浦和やったか」
「ええ、まあ……」
「ポンテには気をつけたほうがええ」
「(えええ!!!)」
「あいつは守備も攻撃も上手い。あいつを抑えられたらええねんけどな」
「そ、そうっすね。明日は勝ちますよ。調子良いし」
「その次の大宮にころっといかれたり(負けたりの意)してな。わははは」
「(スケジュールまで完璧!?)いやですわ~おっちゃん~。わははは……」
「しかし横浜(FM)はどないなってんねんな。磐田のほら……グラウとりよったのに」
すさまじい。興味があるのかないのかは知らんが、普通にサッカートークだ。
「明日来てくれはるの?」
俺は聞いてみる。
「いや、明日は競馬やねん……。スプリンターズステークス。G1やから」
この辺も「大阪のおっちゃん」ポイント高い。
立ち去りそうにないのもポイント加算だ。とりあえず、ほな僕幕作りますんで~と逃げる。
しかし嬉しかった。
俺はやっぱJクラブは地域に根ざしてこそ、という理念が好きだ。
だからスポーツといえば野球、阪神や、という大阪にサッカーが、セレッソが根付くのはまだまだかかるなぁ、なんて考えていた。
でもここに書いた「大阪のおっちゃんおばちゃん」はそれを覆した。
長居にはセレッソというサッカーチームがあるんや。そのことを認識してるんだな、と。
今岡ではなくゴンを語る大阪のおばちゃん。
シーツではなくポンテを語る大阪のおっちゃん。
何か、素敵やん?
コメント
あ、バナー頂きました。
つか、誕生日来ました?
新バナー、何度見てもカツオに見えるんですが…
細いってこともないしなんで?
ひょっとして目がおかしい?
>
藤畑さんに内緒ですが、11月7日です。(大分には行けません)
大きさが違うだけで同じ種の魚……なわけないか。
>G.KITAさん
メモっときました。俺がKITAさんに成りすまして(ry